簡易ウェル工法 | ディープウェル工法 | |
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①施工方法 |
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②作業場所の広さ |
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③根切深さ |
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④管理 |
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⑤増設 (地下水位が下がりきらない場合の対応) |
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⑥撤去作業 |
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簡易ウェル工法
事前排水によるドライワーク。特殊加工したビットにロットと高圧ホースを接続し、送水ポンプの先端からビットの先端から泥水を噴射しながら掘削(ジェットボーリング)し、掘削終了後、先端の2~3mにストレーナー加工を施してあるケーシングパイプ(塩ビパイプVP50~VP65)を挿入する。これは、すべて人力作業で行なえる。
揚水設備は通常、2本のウェルに対し一台のポンプ(自吸式ポンプ)を使用し、ポンプとケーシングパイプを塩ビパイプで結合し、排水管も塩ビパイプにするため、パイプの盛替及びポンプの位置変更が容易に行なえる。
ウェルポイント工法と同様に、透水係数が小さくても有効に発揮するが、砂礫地盤では上記の方法での掘削が困難なため、機械ボーリングにより掘削を行なう。また自吸式ポンプによる排水であるため、一段で低下し得る深さは約4~5mで、掘削が深い場合はポンプのレベルダウンが必要になる。事前に最終深度までウェルを設置し、根切り途中でポンプ位置を盛りかえる方法である。
簡易ウェル1本当たりの揚水量は、土質、地下水、ウェル仕様で異なるが、ウェルポイント1本当たりの揚水量に比べて5~10倍の揚水量が確保できる。ポンプ台数が多く必要であるが、一台のポンプが故障してもディープウェル、ウェルポイント工法と比較して、影響が小さい。また消費電力がかなり少なくすむ。
塩ビ管構造であるので配管が破損する事があるが、単純な構造であり、ポンプ・配管共に容易に補修取替えが可能である。
3~4人の人力で簡易ウェルの設置が可能であり、狭い敷地での作業にも適している。
新潟地域の砂地盤においては、簡易ウェル工法が一般的に用いられている。
ディープウェル工法
事前排水によるドライワーク。掘削部の内側ないし、外側に深井戸を設置し、ウェルに流入する地下水を水中ポンプ、水中モーターポンプにより排水する。透水性の良い地盤の地下水を大きく低下させる場合に有効である。井戸1本で大量の地下水を揚水する事ができ、水位低下深さもかなり深部まで揚水可能である。反面ポンプが故障すると問題が直接生じる。施工機械が大きく、狭い敷地での施工は困難である。